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ハーモニーの歴史5 [連載読み物]

成り立ちの歴史からハーモニーをやんわりと解説するシリーズの続きです。
 
  前回のお話はこちら → ハーモニーの歴史4
 1回目のお話はこちら → ハーモニーの歴史1

第5回:やっぱりド、ミ、ソ
 
05_Triad
上段:4種類の3和音
すべてのハーモニーの基本
下段:ドレミ~の音階につけた3和音
ダイアトニック・コードと呼ばれる基本的なコードです

ルネッサンス時代になり5度のハーモニーから3度のハーモニーへ移行が始まりました。3度のハーモニーは、いわゆる「ド、ミ、ソ」と言われる現代で普通に使われているハーモニーです。それまで不協和音と考えられていた3度のハーモニーが、長い年月を経て一般大衆の耳に慣れてきたと言えるでしょう。ちなみに、3度(転回すると6度)は、5度の次に狭い音程で、ハーモニーの歴史はまたワンステップ進んだわけです。

3度のハーモニーには、今までにない特徴があります。それは、「ド、ミ、ソ」のように3和音と呼ばれるハーモニーを作る事が出来る事です。「ド」と「ミ」、「ミ」と「ソ」がお互いに3度であり、同時に「ド」と「ソ」が5度になり3音が共存します。ただし、3和音が確立すると「ミ」を除いた5度のみのハーモニーは禁則となります。また、過去のハーモニーが追いやられたわけです。

さらに、4種類のハーモニーがあるので多彩な響きを作ることが出来るのも特徴です。例えば、「ド、ミ、ソ」と「ラ、シ、ド」では、響きが異なります。前者は明るく響き、後者は暗く響きます。これらは、3つの音の間に出来る2つの間隔の長短によって次のように分類します。

 長3度-短3度 メジャー(明るい響き)
 短3度-長3度 マイナー(暗い響き)
 短3度-短3度 ディミニッシュ(さらに暗い響き)
 長3度-長3度 オーギュメント(無機質な響き)

ピアノで言うと、長3度は黒鍵を入れて4つ上、短3度は3つ上になります。曲の中でメジャーやマイナー・コードは広く使われます。ディミニッシュは、「シ、ド、レ」の上にのみに現れます。その響きは陰鬱ですが、転調等のきっかけを作りやすく、使いこなせば多彩なコード進行を生み出す事が出来ます。オーギュメントは、シャープやフラットの臨時記号が出てこないと現れません。使い方もかなり限定されるので、多用されるようになるのは歴史的にもっと後になります。

コードの分類はかなり難しい話になりますが3度のハーモニーは、4種類の組み合わせで複雑で美しいハーモニーを生み出します。また、3音の使用が許される事により、「ソプラノ、アルト、テノール、バス」の4和声の形態が生まれます(1音足りないので同じ音がオクターブ違いなどで重複されます)。4和声でハーモニーを作る事は、弦楽器や管楽器も含め、その後のアレンジの基本となります。

3度のハーモニーを手に入れた西洋音楽は、それを武器としてバロック時代に爆発的な発展を始める事になります。


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