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"Hotel" Moby [お気に入りの音楽]

お気に入りのCDを紹介する企画の8回目です。前回は女性ボーカルで元ちとせのアルバムでしたが、今回はまたエレクトリックな洋楽に戻ってMobyの2005年の7thアルバムです。

Hotel Moby

Mobyはアメリカのミュージシャンです。日本での知名度は低いですが、今までのアルバムセールスが2000万枚以上で世界的には有名な人です。様々なジャンルの曲を作ってきましたが、基本的にはハウス系の人だと思います。バンドのギタリストでのデビューだったそうですが、DJを経てダンス系の曲を出し始めてから有名になりました。

サンプルなどのハウス的な打ち込み他、ギターやシンセなども自作自演で多彩な人です。歌はゲストボーカルやサンプリングが多かったですが、このアルバムから自ら歌うことが多くなりました。地味ですが味のあるこの人のボーカルが自分は結構好きです。

このアルバムは、Mobyが派手なダンス系から内省的なアンビエント系に曲調が変わっていく途中に作られた過渡期のアルバムです。とても売れたその前の2枚のアルバム、"Play"、"18"は勢いがあって良いですが、それとは異なり、淡々としていながらとてもポップに作り込まれていると思います。一聴するとDJや打ち込み系には聞こえなくて、上質なポップスアルバムと言えそうです。

動画は、当時、CMなどにも使われていた"Lift Me Up"です。彼特有のクールなポップさが前面に出たカッコ良い曲です。


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宅録史1:家であるもので曲を録音しろ [連載読み物]

自宅録音の黎明期を語る自分史。前回は序章でしたが、今回からお話がスタートです。

 1回目のお話はこちら → 宅録史:序章

高校卒業後にエレキを買い、まだまだ初心者ながらも2年目ぐらいからオリジナル曲の音源化(当時はカセットテープ)のチャレンジを始めました。演奏も作曲も完全に初心者でしたが、エレキの練習と同時進行で録音も始めました。

本当は歌物が作りたかったのですが、自分は歌が下手なので、まずはエレキを使ったインスト曲からスタートしました。しかし、前回、書いたように録音機材が買える時代ではなく、また今のように情報もなくプロがどのように録音しているかも分かりませんでした。完全な素人です。

作曲と言っても、プロのような完成度は無理だとは分かっていたので、伴奏にメロディーを重ねれば良しとしました。ただし、両方共にギターで弾くとしたら、2人で合わせて同時に弾くか、1人で2回録音して重ねなければなりません(多重録音と言います)。まだ、ギターの初心者だったので、上手な友達に頼んでも合わせて弾くのは無理なので自分一人でやることにしました。

まずは、身の回りにある物で何とかならないか考えて、次の物が出てきました。いずれも安物です。

◇エレキギター
 持っている楽器はこれだけです。今だにメイン使っているストラトです。
◇ギターアンプ
 リバーブとかは何も付いていない小型のトランジスタ・アンプです。
◇オーディオ・セット
 音楽を聴くのが趣味だったので、中学生の頃に親に買ってもらいました。レコードプレーヤー、ラジオ、カセットデッキ、アンプ、スピーカーのセットです。ここでは、レコードプレーヤー以外をすべて使います。
◇ウォークマン
 再生専用のカセットプレイヤーです。片道2時間の電車通学なので必需品でした。
◇ワイヤレスマイク 
   小学生の頃、アニメの主題歌をTVから録音するために親に買ってもらいました。

これで多重録音が可能になったのはマイクに秘密があります。この安物マイクは、出力をケーブルでもFM電波でも出せるようになってました。そして、本来は出力用のプラグに音を入れると、同時に録っている音とミックスされて、FM電波に飛ぶようになってました。多重録音の肝であるミキサーの代わりになるのです。録音は次のようにやります。

1.ギターアンプの前にマイクを立てて、オーディオ・セットのカセット・デッキで伴奏を録音する。
2.録音したテープをウォークマンへ入れる。ウォークマンの出力はケーブルでマイクへ接続。
3.FMラジオを録音出来るようにして、新しいテープでカセット・デッキを録音スタート。
4.ウォークマンで伴奏を再生スタート。伴奏を聞きながらメロディーを弾く。
5.伴奏とメロディーが混ざったものがカセット・デッキに録音される。

宅録史_01

これをもう一回繰り返して、伴奏、ベース的な低音、メロディーの3パートを重ねることが多かったです。しかし、気が遠くなるような努力を必要としました。何故かというと・・・

・演奏の途中で止められない。毎回、絶対に間違わないで全部弾かなければならない。
・メトロノームもクリックも使えないのでタイミングが取れない。途中にリズムのはっきりしない伴奏や長い休符があるとタイミングをミスる。
・機材が機材なので雑音がひどい。3回目には雑音に埋もれて何だかわからなくなる。
・重ねる音のバランスはギターアンプの音量で合わせるしかない。試行錯誤でやってみないとバランスが決まらない。

などなど。いずれにしてもエレキギターを買って1年ちょっとでは「間違えずに弾く」ことが困難なので、数十回録音してまぐれで出来るのを待つしかありませんでした。

この録音方法で途方もない労力をかけ10曲が完成しました。しかし、これで出来ることは知れてます。今聞くと「ただコードを弾いているだけ。本当に曲か?」と思います。しかしながら、努力の甲斐もあり作曲の技量は上がっていきました。この方法で最後に作った曲は、後日、アレンジし直して1stアルバムに入れた"Seaside of Twilight"です。

 今回の機材:オーディオ・セット、ウォークマン、ワイヤレスマイク

 今回の一言:機材がなくても曲は作れる

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宅録史:序章 [連載読み物]

今回から新連載です。自分は昔々から作曲した曲をテープやCD等の音源に仕上げる作業をしています。いわゆる自宅録音(通称:宅録)です。今ではPCと録音用のアプリが一つあればすべてが簡単に出来てしまいますが、当時、そこに辿り着くまでは苦難の歴史でした。おじさんの昔話になってしまいますが、その初期の歴史を書いてみます。今回は、今とはあまりにも違う当時(1980年代初頭)の時代背景です。

宅録史_序章

以前も書きましたが、高校生の時に作曲をしたいと思い、受験が終わった春休みにエレキを買いました。今なら曲を作りたかったら、まずはPCを買って録音用のアプリの習得になると思いますが、当時はPCどころか打ち込みもない時代なので、曲を作るためには何年もかけて楽器を習得するしか道はなかったのです。作曲をするためにはギターより鍵盤の方が良いのは分かってましたが、まだ安価な電子キーボードも存在せず、高価なピアノやエレクトーンを買える経済状況ではありませんでした。選択肢はなく、¥36,000のエレキを買うことから始まりました。

当時はまだアナログ・レコードの時代でした。アマチュアがレコードを作ることは金銭的に難しく、オリジナル曲を配布する媒体はカセット・テープしかありませんでした。また、録音のためのマルチ・トラック・レコーダー(MTR)、ミキサー、エフェクターも主流はプロ用のアナログ機器で何百万円以上もする物ばかりで、それらを買うことは不可能でした。

そんな時代だったので、アマチュアがそれなりのクオリティーでオリジナル曲を音源にするためには、録音設備があるスタジオでバンドの演奏を録ってもらい、カセット・テープの完成品まで仕上げてもらうしかありませんでした。プロ用の機材も高価な時代だったので、頼むと1~2曲でも10万円以上はかかったと思います。自力でやろうとしたら練習スタジオにラジカセを持ちこんで一発録りしかありませんでした。現在のようにデジタル録音ではないのでとても音質が悪く、ボーカルが聴き取れるかも怪しい音ですが、多くのアマチュアのデモテープは、それが普通でした。

自宅での録音は、オープンリールのテープを用いたアナログのMTRはありましたが、こちらも100万円以上はしましたし、ミキサーやエフェクターも揃えることを考えると自宅で機材を揃えることは不可能でした。なので、自宅で一人でやろうとすると、ラジカセでのギターの弾き語りの一発録りぐらいしかありません。

このような状況でしたが、MTRやミキサーなど、いずれも100万円の壁を切り始めて、徐々に自宅録音が見えてきた時代でもありました。とは言うものの一般庶民の大学1年生の自分に、そのような機材を買えるわけもなく、でも作りたいという情熱(欲望)は抑えきれず、無い知恵を絞って曲作りを始めることになります。

では、次回からそのお話が始まります。

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目次(随時、追加していきます)
宅録史1:家であるもので曲を録音しろ
宅録史2:ドラムの法則をさがせ


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"Midnight train" エレキ・アドリブ編 [ボーカロイド曲:制作中]

先週公開したボカロのオリジナル曲"Midnight train"、いつものように製作後記です。今回は、エレキのアドリブソロを動画で紹介します。


今回はハードロック的なエレキのバッキングが活躍する曲なので、ソロもそれっぽい感じに弾きました。いつものように歌のサビを参考にしてフレーズを組み立ててます。いつのながらの自分流のフレーズで凝った事はしてないです。テンポが速い曲なのでスピード感重視です。

と言うことで。アドリブ・ソロの演奏動画です。実は本番で採用したテイクの動画を撮らなかったので、音と動画は別テイク。いわゆる当てぶりです。でも、続けて録ったテイクなのでほぼ同じですね。


リンクはこちら → https://youtu.be/-rzYHfPVclo

いつものようにトラックの構成も書いておきます。

Piano-roll Midnight train

 シンセサイザー ドラム Roland XV-3080 : 1トラック
 シンセサイザー シンセ類 Roland XV-3080 : 6トラック
 サンプリング スネア : 1トラック
 サンプリング 効果音 : 1トラック
 ベース : 1トラック
 エレキ・ギター : 3トラック
 ボーカロイド : 3トラック

(製作期間 : 2019年1月~2月) 

Copyright 2019 Katsumi Ochiai

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"Midnight train" feat. MEIKO [オリジナル曲:ボーカロイド]

作詞編ベース録音編エレキ録音編と制作過程を紹介してきたボカロのオリジナル曲が完成しました。今回は歪んだエレキを前面に出したテンポの速いハードな曲です。今回もオリジナルのイラストを使った動画を作ったのでご覧ください。


リンクはこちら → https://youtu.be/7UQAcRuuWNo

今回は、ハードロック風のアレンジを加えた曲に仕上げました。エレキの演奏としてはハードな方が得意なので楽しく弾けました。とは言っても、いつもの自分の曲調でもあり、あまりハードロック的に重くならないように気をつけました。自分は作曲ではポップめの方が得意なので、作曲と演奏の好みの折り合いをつけるが難しいですね。

演奏ですが、ドラムは打ち込みのシンセ(Roland XV-3080)。サンプリングも使ってます。いつものベースMaxon CP-9MXR M80 Bass D.I.+の組み合わせ。エレキはいつものフライングV、アンプシミュはLine 6 Pod2.0でMarshall JCM800(1990年)のシミュレートです。アドリブ・ソロはSUHR Riotで歪みを加えてます。ボーカロイドは、MEIKO V3です。

動画と同じ音源ですが、いつものようにMP3もアップしておきます。



(製作期間 : 2019年1月~2月)  

Copyright 2019 Katsumi Ochiai

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