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オリジナルと模倣 [雑感]

自分は趣味でオリジナル曲を作ってます。オリジナルなので他人の作品の模倣ではなく自分が創造した曲を作るわけです。当たり前のことですが、それが結構難しい。模倣から抜け出しオリジナルを作る。作曲に関わらず、オリジナルなものを作っている人は皆さん同じ悩みを持っていると思います。

Musics

作曲を学ぶためには多くの曲を聞いて理解し頭に入れていく必要があります。そのお勉強の過程で、誰もが知っている名曲の数々も頭にインプットされていきます。そして、自分が作りたいジャンルは自分が好きで聞いているジャンルでもあり、それらの曲も強くインプットされていきます。

何とか、お勉強をして作り始めると、どうしてもそれらの曲の影響が出てしまいます。自分でも「似ちゃったかな?」と薄々感づいているものの、出来た曲を第3者に聞いてもらった時に「〇〇に似てるね」と言う感想が、結構、グサッときたりします。

実際、ドレミという限られた範囲で作られるメロディーは、無数にあるわけではありません。プロの曲でも似たような曲はいくらでもあります。フレーズの一部やリズムやアレンジを抜き出せばいくらでも同じものはみつかるでしょう。でも、そのように楽譜として抜き出した時に似てる・似ていないと言うのは無意味なのかもしれません。

多くの人を感動させる曲には決して模倣とは言えないオリジナリティーがあります。それは、多分、その曲に込められた強い思いが聞き手に伝わるからだと思います。人の思い・感情と言うのは音符にも数値にも言葉にもできませんし、無限に多くの思いがあります。曲にその思いが表現できれば、唯一無二のオリジナルとなり多くの人を感動させることが出来るのかなと思います。

逆に作曲の初心者の頃は、インプットされた知識から音だけをなぞって曲を完成させるのに精一杯で、曲への思いのようなものを表現する余裕がないと思います。多くの曲を作っていくうちに、少しずづ表現したい思いと実際の音の関係が分かってきてオリジナリティーが生まれるのだと思います。

では、どうやって、その思いを曲に乗せるか? それを探してオリジナル曲を作り続けているわけですけど、やっぱりその答えは分かりません。誰にも分らないのかもしれません。作曲に限らず、多くの芸術はそうなのかもしれませんし、誰にも分らないからこそ感動があるのかもしれませんね。

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歌詞とテーマ [雑感]

自分はあまり得意ではないもののオリジナル曲を作る場合は詞も作ります。どんな詞を書くかは毎回悩みます。今回はそのあたりをつらつらと書いてみます。

Lyrics


作曲する時は、まず始めにどのような思い・感情を込めるかを決めます。それによって曲調がイメージできますし歌詞もそれに合わせて作ります。しかし、思いや感情はあいまいで抽象的です。そこに物語や実際の出来事があるのは稀で、そのままの抽象的な言葉を並べても詞にはなりません。

詞は言葉なので聞き手に具体的な事(人物、風景、出来事など)を想像させる力がありますし、それを想像させる言葉でないと聞く人の心を動かすのは難しいと思います。しかし、具体的すぎることを書いてしまうと多くの人は「自分とは無関係」、「自分はそうでない」と考えてしまい、詞に感情移入が出来なくなり、聞く人を狭い範囲に限定してしまいます。稀にごく限られた範囲(20代前半独身女性とか、、、)にだけ人気が出るバンドがいますが、そういうのは、まさにその世代だけが理解する具体的な詞のためだと思います。

もちろん、同世代に向けて赤裸々に自らの具体的な詞を書くのも一つのやり方ですが、やはり曲を作る以上、いろいろな思いでいろいろな曲を作りたい。そうすると詞を書くのがとたんに難しくなります。多くの名曲の詞を読むとそのあたりがとても絶妙にできています。どの世代・性別・環境でも自分の事として受け取れるような言葉でありながら、イメージが浮かぶ具体的な言葉でつづられています。

それらから気が付いたことですが、詞に書かれている具体的なシチュエーションと曲に込めた思いは別なのかなと思います。例えば、高校生の恋を歌うシチュエーションでも、その恋そのものを歌っているわけではなく、そこに込められた思いは作者がもっと大きな社会や世界に向けている別の思いかもしれません。だからこそ実際の高校生でなくても、それを聞いた多くの人の心を動かす何かがあるのだと思います。詞も小説などと同じようにフィクションなので、事実を書くことが正しいわけではないのです。

これが正しいかは分かりませんが、最近、自分はそのように作詞をしています。曲を作るきっかけとなった思いは、自分や家族などの身近な出来事だとしても、詞のシチュエーションは学生だったり若者だったり異邦の人だったりと思いを具体的に想像できるものに変えてます。その思いを伝えるのに最も当てはまるフィクションを創造しているわけです。だからこそ作るのが難しいのだと思います。

タグ:音楽 歌詞
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作曲が出来るようになるには? [雑感]

今回は漠然とした内容ですが、「自分にとって音楽とは?作曲とは?」みないたい事を書いてみます。

MyCDs1

自分は作曲と言う希少なことを趣味としています。カッコ良く言えば芸術・創造的な行ないであり、修得するまでに長い時間と相応の努力が必要です。どんな趣味でも極めるまでには、同じように時間と努力が必要だとは思います。しかし、作品が目に見えず既存の作品の模倣(絵画で言えば模写)が比較的が難しいこともあり、作曲でオリジナルなものを生み出すことは、ハードルの高い趣味ではあると思います。

しかし、そんな覚悟をして趣味としたわけではありません。子供の頃から何でも作るのが好きだったので、興味を持ったものは何でも自分で作ってみなければ気が済まない性格でした(今でも同じです)。なので、音楽を聴くのが好きになって、自然と自分で作ってみようと思っただけだと思います。

普通にCDやラジオで曲を聴くことと自分で作曲をすることは密接につながっていると思います。大量に曲を聴いて頭の中にストックされないと、曲を作る時にアイデアが浮かばないし、テクニックも身に付かないと思います。両者の関係は具体的には分かりませんが、100曲をじっくり何度も繰り返し聞いて、1曲出来るぐらいの比率のような気がします。なので、とにかくたくさんの曲を聴くことが重要です。

MyCDs2

また、特定のミュージシャンやジャンルのみを聞き続けていると曲が作れなくなります。無理して作ってもそのミュージシャンの模倣(パクリ)になってしまいます。やはり、オリジナルなものと言うのはゼロから生み出されるわけではなく、それまでに吸収したものを自分なりに組み合わせて、最後に一振りだけ自分独自のスパイスをかけて完成するのだと思います。そういう意味では、幅広く新しい作品を次々と聞き続けることも重要です。

結局の所、音楽を聴くのが好きで、中学生ぐらいから現在にいたるまで幅広く新しいバンドや曲を聴き続けてきたのが、結果として作曲ができるようになった素地になったと思ってます。そして、それらの曲を聴いて得た感動が、自ら作ろうと思う原動力になったと思います。

タグ:音楽 作曲
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好きなバンド・歌手 [雑感]

今回は自分の音楽の趣向についてつらつらと書いてみます。このブログでもお気に入りのCDを紹介してますが、結構、バラバラだと思います。そのあたりを書いてみます。

Favorites

自分の音楽の趣味は基本的にロック・ポップスですが、大きく分けてメタル系、テクノ・エレクトリック系、女性ボーカル系の3つのジャンルだと思います。自分はギター弾きでもありますが、楽曲でギターはあまり興味がなく、聴くのは歌が中心です。あと、クラシックも好きですが今回は割愛します。

メタル系と言ってもデス・メタルからメロディアスなものまで結構幅広いです。また、メタルではないですが、同じように過激なハードコア系のパンクも好きです。

テクノ・エレクトリックは、ビッグビート的なリズムが激しいのが好きで、ジャンルは全く違いますがメタル同様にゴリゴリの激しいリズムと言う点で、自分的にはあまり境目がなく聴いてたりします。

女性ボーカルは癖のある声や歌い方の人が好きです。そのツボにはまれば曲調にこだわりは少なく、アイドル系もばっちりOKです。ちなみに、メタルやテクノも癖のある女性ボーカルだとベストです。

もう一つの面は、かなり新し物好きだということです。もちろん、音楽を聴き始めた学生の頃の古いバンドや曲に思い入れがないわけではないですが、今ではあまり聴きません。時代毎の新しいバンドに食指が動きます。毎日のようにFMラジオやネットで新しい曲をチェックして、気に入るとCDを買って聴き込みます。

音楽は流行り廃りが早いので、特定のジャンルやバンドだけに興味が集中すると、次第に聴くものがなくなってしまいます。実際に80年代後半にメタルが死に絶えて21世紀になって新しいバンドが出始めるまでの空白期間は、メタル系は全く聞かずに当時流行りのテクノ系やパンク系を聴いてました。特定のバンドが好きと言うこともなく、いろいろなバンドの旬の時期のCDのみを買う感じです。

こんな感じなので趣向がかなりバラバラになってしまいます。ただし、自分は作曲が趣味なので幅広いジャンルを聴くことはとても勉強になるし必要な事なので、必然的にこうなってしまうのかもしれません。

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音楽で感動するということ [雑感]

自分は作曲を趣味としてますが、普通に聴く方もとても好きです。なぜ聴くかと言うと(月並みと言うか恥ずかしいですが)感動したい、心を動かされたいからです。でも、自分のようなおじさんになると珍しいようです。そのあたりをつらつらと書いてみます。

NewCDs


音楽に限らず、多くの芸術が人の心を動かすのは事実だと思います。でも、自分のようなおじさんになると、周囲の同世代で感動を持って音楽を聴いてる人は見当たらないですし、広いネットの世界でもとても稀です(ネットは実年齢が分からないので本当のところは分かりませんが、、、)。

おじさん・おばさんになると、いろいろと忙しいですし、ライブはもちろんCDを買ったりもしくなる人が多いようです。多くの人が青春時代に音楽から感動を得ていると思いますが、歳を取るにつれて忘れていきます。また、若い頃に聴いたバンドや曲のイメージから離れられないというのもあります。いつの日か「最近のバンドは聞けたもんじゃない」と思うようになってしまうようです。それが歳とともに薄れていく感受性と言うものの宿命なのかもしれません。

また、能動的に美術館などに行かないと体感できない多くの芸術と異なって、音楽は実際の演奏会(ライブ)に行かなくてもTVなどの周囲から否応なく聞こえてしまいます。歳を取るにつれて日常生活で聞き慣れていき、あらためて聴いて感動するというのが難しくなってしまう傾向があるように思います。それで、実際の演奏を聴きに行かなくてもいいやとなって、ますます感動を得る場から離れてしまいます。

自分の場合はいまだに新しいバンドや曲を聴いて「これはすごい」と感じることが続いてます。大体、2、3年毎にお気に入りのバンドや歌手が現れます。結構、聴くジャンルの幅が広いので、一つのバンドに固定されないのが、新しいバンドへ耳が向く要因かもしれません。また、作曲が趣味なので感受性を保ちたいという欲求がそうさせているのかもしれません。でも、単に移り気なだけかもしれませんし、頭の中が子供のままなのかもしれません。

タグ:音楽 感動
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作曲作業の様子 [雑感]

以前、ヘッドフォンの話題を書いた時に録音部屋での作業の様子を書きました。今回は、趣向を変えて、録音部屋以外での作業の様子を書いてみます。

Practicing guitar

作曲や録音の作業場所は大きく分けて2か所になります。録音機材を使わない作業は家族のいるリビングで、機材を使う作業は専用の録音部屋にこもって作業をします。いずれも、深夜(11時以降)は作業をしないことにしていますが、音漏れ(近所迷惑)のためというより、徹夜にならないように自分の健康管理のためです。

ギターの練習や作詞、作曲、ボカロの打ち込み(調声)は、家族のいるリビングで作業をします。練習など、録音以外でエレキを弾く時はアンプを通さずに生音です。大抵はリビングで弾いてます。家族がTVを見てたりしますが、ちょっと細長いリビングの両側に座るので、お互いにあまり気になりません。クラシック・ギターもよく弾きますが、こちらも生音は小さいので大丈夫です。アコギは音が大きいのでリビングで弾くのは無理ですが、元々、録音以外では弾かないので問題ありません。

作詞や作曲時は、クラシックかエレキで音を出しながらになりますが、同じようにリビングで作業をします。ただし、家族が見ているTVでCM等で大きな音で曲が流れてくると、音程がつられてしまので作業がやり難いです。作業を中断するか、ちょっとTVの音を小さくしてもらったりしてます。作曲時は口ずさんだり、鼻歌を歌ったりになりますが、これも大きな声で歌うわけではないので大丈夫です。

録音部屋にある古いPC(Mac)はボカロのアプリが対応してないので、リビングに置いてある最新のノートPCでやります。この作業だけはヘッドフォンをして作業をします。さすがにボカロの女の子の声が流れ続けるのは、家族も苦痛だと思っての配慮です。

いずれの作業も録音部屋にこもって一人でやることもできますが、元々、作曲は孤独な作業なので録音機材を使わない作業は家族のいるリビングでやるようにしてます。特に、作詞や作曲は非常に集中力が必要なだけに、長時間続けることは困難です。短時間集中して、合間に家族と話したり、いっしょにTVを見たりして頭を休めながらやるのが、結果として効率が良いようです。

と言うことで、録音部屋以外の作業もほとんどヘッドフォンを使わずに作業しています。演奏でも録音でも爆音を出してやるものと考えている人もいるかと思いますが、逆に大きな音を出さなくても作業ができることが長続きの秘訣かもしれません。

タグ:作曲
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どんな曲を作る? [雑感]

オリジナル曲を作るにあたって、どのような曲を作るかはとても難しかったりします。もちろん、趣味でやっているので「自分が作りたい曲を作る」なのですが、実際には作りたい曲が作れることは稀です。どんなに作曲やアレンジの修業を積んで、どんな曲でも作れるようになったとしても、歌や楽器の演奏の技量により出来ることが限られてしまうからです。

Notes!!!

例えば、どんなに感動的なバラードを作っても、それを歌いこなせるボーカルがいないとそうはなりません。逆に、超上手いボーカルが歌えばそれなりの曲でも多くの人を感動させることができます。
そして、作っている本人も両者の境目は微妙です。頭の中で感動的なバラードが思い浮かんだとしても、本当に曲が良いのか、上手いボーカルが歌っているのを想像しているだけなのかを判断するのはとても難しいのです。楽器の演奏でも同じことが言えます。

特に、歌や楽器を他人に演奏してもらう場合は、その制約が大きくなります。その演奏者の技量の制約の中で演奏を引き立てる曲にしないと目も当てられない結果になってしまいます。また、自作自演の場合は、自分の演奏技量に合わせて、、、となります。自分もそうですが、多くの作曲者は作曲やアレンジの習得に膨大な時間をかけているので、歌や楽器の練習は十分に出来ていないと思います。なので、やはり作りたい曲が作れないのが普通だと思います。

最近、自分はボカロを使った歌物を作ってますが同じことが言えます。ボカロは自分の下手な歌よりも良いですし、他人に歌ってもらうのに比べれば自由に自分の好みに合わせることができます。しかし、ボカロのキャラクターによって音域、発声、表情力などが限定されますし、本来の人間の歌と比べるとまだ表現力は狭く、歌えるジャンルもかなり制限されてしまいます。

いずれにせよ、どんなやり方をやっても演奏の制約はつきものなので、その中で作れる曲を作るしかないとは思います。それを枠にはまった表現の制約と捉えるか、その中で無限の可能性を探るかは考え方次第かもしれません。と言うことで、作曲に限らずどんな創造的行為にもついて廻る、ちょっと難しいお話でした。


タグ:作曲
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上手いギターの演奏とは? [雑感]

今回はとても抽象的な話題ですが、上手いギターの演奏とは、、、と言う雑記です。かなり主観的な内容になります。スイマセン。

Shred guitar

ギター、特にエレキの練習を始めると、多くの人は速く弾くこと(速弾き)が大きな壁として立ちはだかると思います。1~2年練習して指が動くようになってもプロの演奏にはどうしても追いつかないことは誰でも体験すると思います。特に、ロック系だと速いフレーズがカッコ良いこともあり、どうしても壁になります。

そのせいか、演奏の技量=速弾きとなりがちです。しかし、演奏は感情を表現するものなので、上手い演奏とは感情表現が多彩なことです。もちろん、速弾きができる余裕がないと感情表現は難しいですが、速さだけでは表現はできません。それには、発音の微妙なタイミング、強弱、ビブラートなどの音の時間的変化、そして多彩な音色の弾き分けなどの総合的な技量が必要です。

どれも重要ですが演奏の技量で最も差がつくのは音色だと思います。例えば、バイオリンやピアノなどの一流のクラシックの演奏を聞くと、アマチュアの人とは全く異なる綺麗な音色を出します。曲調によって、また一音毎にも大きく異なる音色を弾き分けて、本当に多彩な音色です。

エレキだとエフェクターやアンプなどの機材によって音色を変えることができるので、つい技量で音色を弾き分けることがおろそかになりがちです。ただし、機材による音色変化は1音1音の音まで変えられるわけではないので、感情表現にはなり得ません。なので、それに頼ると平坦な演奏になりがちです。

実際のところ、右手と左手だけでどれだけ多彩な音を出せるかは、初心者・中級者のうちは体感できないかもしれません。何年も弾き続けて、ある日、「そういう事か!」と気が付くものです。多くの楽器では初心者が音を出すだけでも大変なので音色の重要さは初心者のうちから実感しますが、エレキは始めから容易に音が出せる楽器なので、一番大切な音色をないがしろにしがちなのかもしれません。

自分自身の経験ですが、速弾きなどの技量は練習量に比例して身に付きますが、音色などの感情表現はそうもいきませんでした。30年以上弾き続けてきて、最近、やっと分かり始めた感じです。重要なのは楽器と一体になることのような気がします。そのために重要なのは、一つの楽器や機材を使い続けることだと思います。分かってくるとピック一つでも変えるのは難しいです。


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メロディーが浮かぶ時:テーマ編 [雑感]

以前もメロディーを作るシチュエーションについて記事を書いたことがありますが、今回は少し異なった観点で書いてみます。作曲という目に見えない作業なので、今回もとっても抽象的ですが、、、。

Music & Theme

作曲から始めるにせよ、作詞から始めるにせよ、作り始める時には何かしらのテーマがあります。それは、とても抽象的なことで「思い」のようなものです。何かしらの感情を曲で表現したいと言う「思い」です。自分自身のことであれ見聞きしたことであれ、生きていれば何かしら心が動かされることがあり、その「思い」をメロディーとして形にすることが作曲だと思います。

ただし、悲しいことがあったから悲しい曲を作ると言う単純なものではありません。自分自身の悲しい事でも他者からの観点で切り出せば勇気づける明るい曲になるかもしれません。感情と言う不確かで揺れ動くものを切り出すので、感受性があればいろいろな側面から見ることができます。

文章に例えると分かりやすいと思います。単純に切り出せば日記のように表現の幅が狭いものになりますし、そこに独自の考えを入れればエッセーに膨らみます。さらに想像力を働かせれば小説にもなるでしょう。このように、単純な感情が複雑な思いへ成長していくと作品のテーマとして固まってきます。

さらにそのテーマを頭の中でメロディーや詞のイメージへ変換していくわけですが、この変換作業が最も難しいと思います。頭の中の感情はとても複雑ですし刻々と変化していきます。とても多種多様で膨大です。それに対して、頭の中にストックされているメロディーや詞のアイデアは有限です。これまでに聴いてきた膨大な曲からほんの一部が知識として自分の頭の中にストックされているにすぎません。

テーマに対して当てはまるストックがないと形にならないので、何年も作曲をやっていてもいつも苦労します。自分の頭の中にあるストックの少なさを痛感します。ストックを増やすには、とにかく、たくさんの曲を真剣に聴くしかないですね。作曲に限りませんが創造的な作業は、そういうものだとは思います。

余談ですが、感情とメロディー・詩の膨大な対比表があれば曲が作れてしまうとも言えます。人間が習得するのは何年もかかりますが、コンピューターが発達して、過去の膨大な作品を入力すれば意外と簡単にAIが作ってしまうのかもしれません。ちょっと恐ろしいですね。


タグ:作曲 テーマ
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アレンジノート [雑感]

今回は曲作りにまつわる雑記です。アレンジ中にメモ書きをしているノートを御紹介します。作曲をしている他の人にとっても参考になるかは微妙ですが、自分としてはなくてはならないアイテムです。

Arrange notes
以前も何度か書いてますが、曲作りの際、メロディーとコード進行は五線譜にメモ書きし、詞はレポート用紙などにメモ書きします。アレンジが固まった後、ギターなどの録音前に、それらを五線譜に清書して、アレンジのミス等を最終確認します。

これとは別に、アレンジ作業は、自分が「アレンジノート」と呼んでいるノートにいろいろと書き込みをします。例として先日アップした「君がいる街へ帰ろう」のページを掲載します。メモ書きなのでかなり字が汚いです(スイマセン)。

Arrange note 5

ざっと書いてある内容の説明です。左ページの上は使用したシンセサイザー等の音色、下側はサンプリング素材の元ネタやボーカロイドの声の設定です。右側の上部は、ギターやベース等の録音時のエフェクター等の設定、下側はミックスダウン時のエフェクター等の設定です。PC内やデジタルミキサー(YAMAHA 02R)内のエフェクターやイコライザーなど他にも設定はたくさんありますが、それらは特殊な使い方の場合のみ書きます。

昔々、多くの機材がアナログの時は、それらの設定を保存・再現することができなかったため、このメモを書く習慣がつきました。現在は、自分の(20年前の)古いシステムでも、多くはPCや各機材に設定を保存できるのでメモをしなくても設定は再現できます。ただし、今でもギター用のペダルエフェクターなどのアナログ機材は設定を保存できないのでメモは必須と言えます。また、演奏動画など、ちゃちゃっと録音してしまいたい時は、わざわざメモリーに保存するより設定をメモってしまった方が楽だったりします。

ただし、このメモを続けている最大の理由は、アレンジの全体像を見渡すのに便利だからです。もちろん、PC上に設定やメモを書くこともできますが、いろいろ試行錯誤をするアレンジ作業では、つい後回しにしてメモリーへの設定保存やメモ書きを忘れがちです。やはり、紙に適当に殴り書きする方が簡単です。

あと、一番、便利なのが過去と同じような設定・音色を使いたい時です。わざわざ、PCで過去のプロジェクトを立ち上げなくても、ノートだと一瞬で確認できます。また、いつも似たような音色を使わないようにと言う意味でも、過去の設定を一望できるのは便利です。

と言うことで、自分なりにたどり着いた曲作りの道具、アレンジ・ノートの解説でした。


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